いつ病気になったり失業したりするか分かりませんので、もちろん必要最低限の貯金は準備しておく必要があります。
ただ、貯金さえあればお金に対する不安が消えるかというと、これはまた別の問題です。
将来のお金への不安が強い方は、100万貯めれば、1000万貯めればと思って頑張ってしまいますが、本当に1000万貯めたら全ての不安から解放されるのでしょうか?
僕の周りの人を見ていると、今度は貯金が減ってしまうことを恐れて、ますますお金を使わないようにしてしまう人も多いです。
この表は2012年と少し古いですが、日本総研が出している年代別の相続資産額のデータです。
70歳以上の方の相続資産額が3000万を超えているということは、それだけの人が貯めたお金を使えないまま亡くなっているということができますね。
(もちろん家族のために資産を残している方を含みます)
では、いくら貯めても、何歳になっても変わらないなら、お金の不安から解放されるためにはどうしたらいいのか?
それこそが今回の記事でお伝えしたい、変化に対応できる自信を身につけるということです。
死ぬまで働き続けられるならお金の不安はない
結論から言えば、実際にそうしたいかは別にして、死ぬまで働けて給料がもらえるという保証があるなら、将来のお金への不安はないですよね。
しかし実際には、定年を迎えてもそのまま会社に居続けることは難しいですし、それ以前に会社が倒産したり、自分の健康上の理由から今の仕事ができなくなる可能性だってあります。
僕自身は個人事業主として働いていて、現在は月収50〜60万ほどあるのでお金に対する不安はないかと思いきや、やっぱり来年の今頃はどうなっているか分からないという未来に対する不安はありますし。
だからこそ将来のこと。特に老後に向けてお金を貯めておこうという考えは正しいのですが、先ほども書いた通りお金を貯めるだけでは不安は解消されないのです。
なので僕たちは、時代がどう変化しても生きていける強さを身につけなくてはいけません。
10年後、20年後まで絶対に生き残れる職業なんてない
もちろん専門的な職業を極めたり、資格を取得することは素晴らしいと思いますが、どんな職業であっても10年後、20年後、30年後もその仕事で食べていけるかなんて誰にも分かりません。
固定電話しかなかった時代は、誰も携帯を持ち歩くなんて思ってもみなかったでしょうし、僕が高校生のときはガラケー全盛期で、スマホになって連絡もLINEで電話代もかからないようになるなんて想像もしていませんでした。
そうやってITが変化して時代が変わっていくように、10年前は良かったけど今はもう稼げなくなってしまった仕事なんてたくさんありますし、例え「士業」であっても死ぬまで働けるとは限らないと個人的には思います。
逆に言うと、誰も10年後の未来を確実に予測できないとすれば、どんな時代、状況になってもそのときに合わせて生き抜いていける、変化していける自分になるしかありません。
変化を恐れずに新しいことにチャレンジしてますか?
今回の記事で1番お伝えしたかったのがこの部分です。
最近の自分を振り返って、新しいことにチャレンジしたり、いつもとは違うことをやってみているでしょうか?
僕もそうですが、人間つねに意識していないと自分がすでに出来ること、知っていることばかりを選んでしまい、知らず知らずのうちに変化しなくなってしまいます。
毎日同じ道、同じ電車で会社に通っていませんか?
お昼ご飯や飲み会は、いつも同じ店になっていませんか?
仕事もプライベートもいつも同じメンバーとばかり過ごしていませんか?
新しいことや変化にチャレンジするといっても、何も転職や仕事を変えるという話だけではありません。
今の会社で新しいプロジェクトを立ち上げたりなどもそうですし、もっと小さいことでいえば通勤の道を1本変えてみたり、入ったことないお店に行くようにしてみるのも変化です。
僕も会社を辞めて独立してからは、意識して未経験なものや状況に身を置くように心がけているんですが、今年の4月に初めてタイへ1人旅へ行ったことでも色々と感じるものがありました。
日本では当たり前にできることでも、初めて行った国では電車の乗り方も分かりませんし、ホテルのチェックインも英語でしなくてはいけません。
なにより1人だと困ったことがあれば自分で何とかしなくてはいけませんので、たった1週間でしたが足を1歩踏み出す勇気みたいなものが身についた気がします。
他にも新しく習い事を始めてみたり、会ったことない方にはどんどん会うように意識していると、少しずつフットワークが軽くなると言いますか、変化に対して抵抗がなくなってきているのを感じています。
僕たちがどう願おうが時代は変わっていきますし、働き方も変化していきます。
だったら変化に対応できる自分・自信を身につけることこそが、将来のお金の不安から解放してくれると僕はそう思っています。
まとめ
決して1つの仕事を極めるのが悪いとは思いませんが、変化に対応できる自分、変化を楽しめる自分になっておくことが、この先の人生をストレスなく生きていくための鍵になると思いますので、まずは日常の中にどんな些細なことでもいいので新しいことを取り入れていきましょう。
▲貯金だけではダメと書きましたが、最低限の蓄えはあったほうがもちろんいいですので、貯金ができないという方はこちらの記事を参考にしてください。